最近は少し日本の集団的自衛権についての議論は
落ち着きを見せていますよね。
その一方で、中東やロシア・ウクライナ問題では
きな臭い匂いのする状況が続いています。
そこで気になるのが彼らの同盟国の持つ集団的自衛権について。
アラブ系では、昔戦争していたはずのイランとイラクですが、
イランがイラクのシーア派を支援する兆しを示していたりと
かなりわかりにくいところが多いのです。
それでは、日本の集団的自衛権行使対象国はどうでしょうか?
日本の集団的自衛権の行使対象国は?
行使対象国として確実なのはアメリカですよね。
元はといえば、日米安全保障条約において、
アメリカは日本を助けるのに、日本はアメリカを助けないばかりか、
日本を助けている最中にアメリカが攻撃を受けても
日本はアメリカを助けないなんていう、おかしな理論を
是正しようとしたのが集団的自衛権でしょうから。
だとすれば、集団的自衛権行使の対象国は
日本とアメリカの力関係から言っても、
アメリカの同盟国ということになりますね。
そこで、入ってくる可能性が強い国としては
アジア、オセアニア地域でアメリカに近い
オーストラリア、韓国、そして最近アメリカに
直接的に助けを求めだしたフィリピンというこに
なるでしょうか。
ただ韓国は去年(2013年)辺りからメッキリと
中国に寄ってますし、逆に日本は東南アジア諸国と
非常にべったりな印象を受けます。
もっと大きな枠組でアジアを見れば
プラス、インドでしょうか?
なので、あなたもおわかりの通り、
日本の集団的自衛権の行使対象国は非常に曖昧のような
気がします。
それでは、北大西洋条約機構(NATO)の場合はどうでしょうか?
北大西洋条約機構(NATO)の集団的自衛権の行使国の範囲は?
北大西洋条約機構(NATO)の集団的自衛権の行使対象国は
北大西洋条約機構(NATO)の加盟国です。
ということで、結論から言ってしまうと、
北大西洋条約機構(NATO)の集団的自衛権と
日本の集団的自衛権の大きな違いは、行使対象国が
明文化されているかどうかということです。
ちなみに、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国は
1949年
アイスランド、アメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、
カナダ、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、
ポルトガル、ルクセンブルク
1952年
ギリシャ、トルコ
1955年
ドイツ
1982年
スペイン
1999年
チェコ、ハンガリー、ポーランド
2004年
エストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、
ラトビア、リトアニア、ルーマニア
2009年
アルバニア、クロアチア
となります。
日本の集団的自衛権の行方
今後2014年の秋にはじまるであろう臨時国会から
集団的自衛権に関しては本格的な手続き的議論が
開始されると思います。
集団的自衛権については反対論も多いと思いますが、
私は個人的に集団的自衛権はなくてはならないものだと思います。
その理由は単純です。
一つは、世界的に認められているものだからということ。
もう一つは、人道的に考えてです。
一つ目については、国連憲章にもしっかりと謳われて
いることですので、深い議論は必要ないでしょう。
二つ目についても私は議論の余地がないと思います。
だって、例えば、自分がとなり町の不良に絡まれているところを
近所のお兄さんが助けようとしてくれています。
しかもそのお兄ちゃんは、絶対に自分がピンチになったら
助けてくれるんです。
なのにお兄ちゃんがピンチの時は助けないなんてことが
人道的に許されるでしょうか?
もちろん、お兄ちゃんがなんの理由もなくさらにとなり町の
一般人に喧嘩をしかけ、その片棒を担ぐようなことまでは
しなくてもいいと思います。
でも自分を助けようとしてくれた時にお兄ちゃんが
ピンチになっても、助けることができないのが現状の考え方です。
私は日本の安全保障について深く勉強しているわけでは
ないですが、一般人の知識レベルではこんなもんでは
ないでしょうか?
だとしたら、やっぱり集団的自衛権は必要。
ただし、どの国が攻撃を受けた時にどんな行為ができるのかの
大枠は必要かなと思います。
そして・・・やっぱり集団的自衛権を持つことは
戦争を助長するわけではなく、いわゆる武力的戦争を
抑止する効果のほうが高いと考えるのは勉強不足でしょうか?