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5月1日はメーデーです。

私も子供の頃に父に連れられて何かの集会に行ったことを

記憶しています。

 

一方で、メーデーと聞くと違う意味を思い浮かべる人も

多いと思います。

 

ということで、今回はメーデーの二つの意味について

お伝えしますね。

 

メーデーとは5月の日

メーデーの本来の意味は「5月の日」だそうです。

 

ヨーロッパで夏の訪れを祝う祭典というのが始まりで、

この日ばかりは労使がともに一時休戦し、夏の訪れを

お祝いしようじゃないかという意味だったんですね。

 

それが19世紀の後半になると、いつの間にか北米で

5月1日はストライキを行う日という認識に変わってきたようです。

 

そこに今日のメーデーの意味の一つである

「労働の日」というネーミングが付いたんです。

 

日本のメーデーは1905年に平民社という社会主義的な結社が

主催したのが始まりだと言われています。

 

いわゆる非戦論者の集まりです。

中心人物は幸徳秋水堺利彦でした。

 

私が父に連れられて出かけていったメーデーでは

思想的なことはなく、一定規模以上の会社になると結成される

いわゆる労働組合の行事のような感じでした。

 

もっとも、今でも労働組合の活動が盛んな業種なども

あるようですね。

 

私の中学の頃の同級生は某鉄道会社に勤めていますが、

労働組合の活動が凄いそうです(汗)

 

その会社は、採用の時点で幹部候補となる職種と

そうでない職員とが決まっているとのことなので、

幹部候補生以外の資格で入社した場合は

一生出世はないとのことです。

 

そうなると使われる側としての主張を強めていくしか

ないのでしょうかね・・・

 

ちょっとかわいそうです。

 

メーデー×3回は遭難信号

メーデーのもう一つの意味は「遭難信号」です。

由来はフランス語で「助けに来て」という意味の

「ヴネ・メデ (venez m’aider)」。

 

船舶、航空機、消防士、警察、および各種の交通機関などが

人命救助を必要とするような緊急事態に直面した場合、

それを音声で知らせるために用いられるのがメーデーです。

 

呼びかけの冒頭は、他の意味と取り違われないように

常に「メーデー、メーデー、メーデー」3回繰り返します。

 

実際には、メーデーを3回繰り返したあとに形式があります。

 

ということで最後に、メーデー発信の形式を箇条書きで

お伝えしておきます。

 

・「メーデー、メーデー、メーデー」と3回呼びかける

・船舶名またはコールサインを3回伝える

・「メーデー」と「船舶名またはコールサイン」を繰り返す

・現在地を伝える

・緊急事態の種類を伝える

・どんな救助が必要かを伝える

・乗船や乗車、搭乗している人数などの重要情報を伝える

 

戦闘機が活躍する映画などを観ると頻繁に

「コールサイン」という単語に出くわしますが、

このメーデーを送る際の識別に必要だったんでしょうか?

 

できればメーデーが必要になる場面には出くわしたくは

ありませんが、意味を知っておくだけでも万が一の

備えにはなると思います。

 

ちなみに緊急事態を知らせる方法として、よく

「SOS」が出てきますが、SOSはモールス信号で使われる

遭難信号です。

 

なので音声で緊急を知らせる場合には、

メーデーのほうが一般的ですね。

 

以上、意味の違う二つのメーデーについて。

 

職場では「労働者の日」の意味に使われることが

ほとんどでしょうから、ちょっとした機会に

遭難信号の意味もお披露目してはいかがでしょうか?