最近、憲法改正が現実味を帯びてきましたが、
憲法議論が高まるに連れ、日本国憲法はGHQが作ったものだという
話もチラホラと聞かれるようになりました。
憲法をGHQに作られるって・・・
それが本当ならば、日本って独立国家じゃないですよね?
日本はアメリカのポチって言われてたのは本当だったのか?
簡潔にではありますが、真相に迫ります!
そもそもGHQとは?
GHQは、「General Headquarters」の略で、日本語では
「連合国軍最高司令官総司令部」と呼ばれています。
なんとなくは知ってる人も多いと思いますが、
GHQは、第二次世界大戦(太平洋戦争、大東亜戦争)の
敗戦を受けて発令されたポツダム宣言を実行するために
設置されました。
GHQの最高司令官は、有名なマッカーサーですね。
GHQによる日本国憲法制定の真相
GHQによる憲法制定の関与には、本当に様々な説があります。
ここでは、その中でも私が考える一般的な説をご紹介します。
まずGHQは憲法制定に関与したのか?については
ほぼ間違いなく関与したと言えそうです。
それもそのはず、ポツダム宣言後、GHQの日本進軍により、
日本における法令は、基本的に無効になりました。
それなのに、その直後に制定される日本国憲法が
何の制約も受けないというのは不自然ですよね。
ではどの程度の関与があったのか?
それはやっぱりGHQは日本国憲法に全面的に関与したと
私は思います。
一応、一般的にはGHQの憲法制定に対しては、
日本国憲法草案を作成したということになっているようです。
で、GHQの草案に沿って当時の日本政府が現行の日本国憲法を
制定する運びになっていたわけですが、いつまでたっても
GHQ、つまり連合国軍側の理想とされたものが出てこない。
あろうことか出てくるものは、明治憲法(大日本帝国憲法)に
則ったものばかり。
そういうと、民主的ではない明治憲法のようなものしか
出てこないからしびれをきらしたGHQが仕方なく、
憲法草案を作ったんだ、という方もいますが、
草案が先かどうかは問題とはなりませんよね。
だって、もとより連合国軍側の意向に沿った憲法じゃない限り
制定の陽の目は見なかったわけですから・・・
ということで、多くの資料に目を通してきた私の印象としては
「GHQが日本国憲法を作った」という話は本当だった。
ということになりました。
憲法改正論議についての私見
なぜGHQが日本国憲法を作ったという話題が
最近多く議論されるかというと、憲法を改正したい人たちが、
憲法を改正する理由の一つにしているからなんですね。
すなわち
「今の日本国憲法は自分たちで制定したものではないから
本当に自分たちの手で憲法を作ろう!」
という理屈です。
逆に憲法改正に反対する側の意見としては
「平和憲法を改正すれば過去の過ちが繰り返されかねない」
というものです。
憲法改正については実に様々な見解がありますよね。
私の見解は、憲法を改正するかは別として、
「一度は国民に現在の憲法を
信任するかどうかだけでも問うべき」
というものです。
戦時に戦勝国から指示されて制定された憲法を持つ日本人。
自主性をもって主体的に動こう!なんて言っても、
あまり説得力がなかったのはそのためでしょうか?
もちろん憲法のせいにしてはいけません。
職場でも積極的に動ける人を目指しましょう!