絶滅危惧種が増加する原因の最も大きい物に人間が作り出した
地球環境や生態の変化があります。
ということで環境問題が絶滅危惧種を増加させる原因であることは
疑いようがないのですが、地球温暖化まで絶滅危惧種増加に
関係あると聞いて“オヤッ?”と思い調べてみました。
具体的な話を聞いたら、スッキリしましたので、
解説したいと思います。
絶滅危惧種の7つのカテゴリー
まずは絶滅危惧種について簡単に触れておきたいと思います。
絶滅危惧種とは、文字通り絶滅の危機に瀕している動植物で、
レッドリストにリストアップされたものをいいます。
レッドリストは、全世界的なものについては
国際自然保護連合(IUCN)が作成し、
国や地域については各国・各地域で作成します。
日本では環境省が絶滅頻度に応じて7つのカテゴリーに分けて、
レッドリストを作成しています。
7つのカテゴリーを羅列しておきます。
絶滅(EX)、野生絶滅(EW)、絶滅危惧I類(CR+EN)、
絶滅危惧II類(VU)、準絶滅危惧(NT)、情報不足(DD)
絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
例ですが、野生絶滅(EW)には馬やトキがあります。
トキはすでに野生では確認できず飼育のみですし、
馬に関しても純粋に野生馬というのは
長い間確認できていません。
少し前に話題になったメダカは絶滅危惧II類(VU)に
該当します。
説明としては絶滅する可能性が高い種ですので、
本当に野生のメダカというのは危ういんですね。
地球温暖化が絶滅危惧種を増加させる例
地球温暖化が絶滅危惧種を増加させるか否かといえば
増加させるといえるでしょう。
ここでは二つの例をご紹介します。
ホッキョクグマ
一番わかり易い例がホッキョクグマです。
そう言われてみれば、テレビなどで騒がれていた気がしますよね。
温暖化現象で北極の氷の面積が減少し、ホッキョクグマの居場所が
少なくなったり、それによりアザラシなどの餌も獲りにくく
なったのが原因だそうです。
ウミガメ
ウミガメについては少し間接的な要素があるのですが、
まずよく言われるのが温暖化による海水面の上昇により
産卵に必要な海岸が減少するというものです。
もう一つが、ウミガメに限らず爬虫類の中には、
オス・メスが産まれてくる条件として温度が関係あるという
話があるそうです。
つまり、地球温暖化により温度が上昇すれば、
片方の性別しか生まれてこないので結果として
絶滅してしまうという理屈です。
あと、これは究極的に間接的ですが、ウミガメは
サンゴ礁を餌場としているらしいのですが、
そのサンゴ礁が地球温暖化により「白化現象」というものを
引き起こしダメージを受けてしまうことから
ウミガメにも深く影響するというものです。
今回絶滅危惧種と地球温暖化の関係性について調べていて
改めてわかったことは、
とにかく温室効果ガスの発生による地球温暖化に限らず、
産業革命後のここ百十数年に渡る人間活動が
地球全体の生態系を狂わせてきたということです。
もちろん人類が発展していくに従って、他の品種が
絶滅の危機に瀕することはある意味避けられないのかも
しれません。
その証拠に、食用としての牛、豚、鳥のと殺をやめろとは
一般的には言いませんよね?
ただし、人間だけの思惑で破壊することのない環境を
破壊したり、採る必要のない植物や、捕る必要のない
動物を無闇やたらに捕獲することだけは、絶対に
やめなければならないと心から思いました。
私も今後さらに積極的に環境を保全していこうと思います。