フィリピン(23.11.04) 276

【ASEAN注目の的 フィリピンの都市マロロス市】

ASEAN経済共同体2015年に創設予定というニュースを
みたので、今回は珍しく経済の話題をお伝えしたいと思います。

ASEANは、社会の時間に、OPECとかECなどと一緒に
習った記憶があるかもしれませんね。

日本語に訳すと、ASEANとは、東南アジア諸国連合のことで、
1967年に創設されました。

加盟国は10ヵ国です。

ということで、まずはASEANに関してもう少し
見ていきましょう!

ASEANとは

まずASEANの10ヵ国それぞれの加盟の時期ですが、
1967年の創設時に、まず

インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール
タイの5ヵ国
から始まりました。

次いで、1984年に石油の産出国であるブルネイが、

さらには1990年代には、ベトナム、ミャンマー、
ラオス、カンボジアの4ヵ国
が相次いで加盟します。

ASEAN加盟国の面積日本の約12倍人口約6億人
かなりの巨大地域です。

私は、ASEAN諸国では、フィリピン、ベトナム、
インドネシアに行ったことがありますが、
非常に活気あふれて歩のつにこの先が楽しみです。

2012年あたりから投資先としてサイド注目を集めている
ASEAN諸国なのですが、その要因を探ってみました。

ASEAN投資が盛んにっている要因

ASEANの投資が盛んになっている要因は二つあります。

チャイナリスクの代替投資先

2012年に安倍政権が誕生して以来、日中関係が悪化しています。

また、中国の人件費が上がったりもしていることから、
次の投資先、いわゆる「ネクストチャイナ」
注目されはじめました。

それがASEANというわけです。

職場の話題としては、細かい数字はいいでしょう(笑)

魅力の6億人市場

先ほどもお伝えしましたが、ASEAN諸国の人口を合計すると
6億人になります。

この6億人が今後一斉に消費に向かうわけです。

少しだけ数字をあげておきますと、一般的に一人当たりGDPが
3,000ドルを超えたあたりからモータリゼーション
起こると言われています。

モータリゼーションというのは、本当に簡単に言えば
車社会のはじまりですね。

同時に消費社会の始まりということもできます。

それで、ASEAN10の一人当たりGDPの平均値が現在約3,500ドルです。

実は、ASEAN諸国というのはGDPに以外にも格差があるので
あまり平均する意味は薄いのですが、それでもだいたいの目安には
なりますよね。

そう考えるとそれだけで魅力的な市場です。

私が個人的に特に注目しているのが、一人当たりGDPが2,614ドルで、
まさにモータリゼーション夜明け前のフィリピンです。

※数値はすべてIMFのものを参照しています。

そこで6億人の市場と日本市場を関連付けるのが
次の「ASEAN経済共同体(AEC)」の話です。

ASEAN経済共同体(AEC)と日本

ASEAN経済共同体(AEC)とは、ASEANの全加盟国が
域内の関税を撤廃して自由貿易地域を設定するという
協定
を指します。

つまり、ASEANは2015年に丸々6億人市場になろうと
しているんです!

これはEU(約5.1億人)よりも人数の多い経済地域になります。

ASEAN諸国内で自由貿易になったのはわかりました。
では、それが日本にどう影響するかですが・・・

実質、日本ASEANのどこに進出しても同じということに
なりますね。

少なくとも関税の面では。

また、ASEANの中でサプライチェーンを組むことも
可能
になります。

つまり日本企業にとってのASEAN経済共同体(AEC)の創設は
ASEAN諸国内での経済活動の自由度が増すメリットがあると
考えていいと思います。

本日お話したことは、職場の話題のみならず
今後の日本企業の海外展開を占ううえでも重要な点と
なりますので、ぜひチェックしておきましょう!